2020.3.19
いざ帰国便を取り、荷造りをしていると、留学生活が終わる悔しさとは別の感情が湧いてきた。日本の生活が始まる楽しさだ。少しは景色が変わっているだろうか。欧州での一人暮らしは自由と刺激に溢れており、実に愉快だ。でも不便に感じることは多い。ルクセンブルクは物価が高いから節約のためにも自炊が基本となる。レストランでゴルゴンゾーラのパスタと赤ワインを注文するだけで、松屋のネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし4杯分のお金がかかる。そんな生活を続けていたら、たちまち口座の数字が小さくなっていく。ケバブは少し例外だ。周辺国に比べれば数ユーロ余計に払わなければいけないが、レストランよりは安い。ネギたま牛めし2杯分と言ったところか。ケバブ屋さんには大変お世話になった。ケバブ以外の食事はすべて自炊で賄った。おかげで、1人で暮らすためには不自由しないくらいの食事を作れるようになった。しかし、手間と時間はどうしても無視できない。コンビニエンス・ストアが等間隔に配置されている日本の首都圏は楽園と呼んでも差し支えない。
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